フリーターの勘違い就活「夢を追い続ける人材を企業は必要としていない」

夢を追い続ける人材は企業にとって有益ではなく、むしろ邪魔になるとさえ考えている

夢を追い続ける人というのは、一見すると輝かしいように見えますが
そういった人材を一般的な企業は必要としていません。
日本にある企業の殆どは中小企業ですが、そういった企業で働くことを
「夢でした」で志望してくる学生を企業側は「そんなものはウソ」だと見抜いています。

むしろ「夢でした」と言う理由で志望してくる学生など殆どいませんから、
夢追い人ではなく現実的な人間性、教養、素養といったことが重視されるのは言うまでもありません。
入社して何がしたいという目標を掲げることは大歓迎という企業もあるかもしれませんが、
それも過度にアピールされても困ってしまうのです。

仕事というのは基本的に大きく変わることが無く、逆に言えば基本を押さえていくことから
始まると言っても良いでしょう。
そういった立場で仕事を進めている中で「こんなことがしたい」と言われても、
現実的ではないと判断されてしまいます。

一般的な企業は利益を出し続けることを至上命題としていますから、研究や未知なるものへ
挑戦するために人材を割り当てられる方が少ないのです。
夢を追い続けるのであれば、個人でやったり研究所などで実現するべきです。

知名度が高い企業は「入社するのが夢でした」という志望動機を敬遠する

知名度の高い大企業と言われる会社や、特定のテーマを取り扱う企業には
「入社するのが夢でした」という志望動機でエントリーしてくる学生が多く見られます。
例えば、航空会社、鉄道会社、テーマパークを扱う会社、メディア企業、食品会社などは
その部類に入っている企業です。

そういった志望理由で応募してくる学生がいる一方で、最終選考まで残る人材の中に
残っている確率は極めて低いと言っても良いでしょう。
それは企業として必要ではない人材、もっと言えば「欲しくない人材」だからです。

食品を扱う企業には「商品企画や開発をすることが夢でした」という理由で、
エントリーしてくる学生が多いですが高確率で不採用となります。

どうして企業は「夢追い人」を敬遠するのでしょうか。
その理由は「良いお客さんのままでいてください」というのが本音です。
つまり入社したことで入社前に抱いていたイメージが崩れ去ってしまうことを、
企業は一番懸念するのです。

入社してみたものの、やりたかったことを違う仕事をやることになった
というのは良くある話です。
それで早期に退社されてしまい、SNSなどで悪口を拡散されてしまっては元も子もありません。

鉄道企業だから常に鉄道に関する専門的な業務に携わるわけではありませんし、
テーマパーク企業だから常に夢の世界で仕事ができるわけではありません。
見た目には専門に特化しているように見える企業でも様々な職種があって、
社員がどこで働くのかは個人の都合で決まるわけではありません。

ある程度、希望や適性を判断して配属しますが、最終的には企業にとって
都合のいい部署に配属されることになります。
本人の希望が100%配慮されるとは限りませんし、むしろ希望など配慮されない事の方が多いです。

だから「夢追い人」には「良いお客さんのままでいてほしい」と思うのです。
入社してしまっては良いお客さんでいられない可能性が高いからです。