フリーターへのアドバイス その4 「人生設計を見誤るな」

フリーターをしている人の中には自分の人生で必要なことだから、
という確たる目的を持っている人もいるでしょう。
例えば、公務員になるための勉強をしているとか、何かしら目的を持って
それを実現するためにフリーターという立場だとするのは大きな問題ではありません。

逆にそういった目的がなくフリーターをすることに問題があります。

・就職活動に失敗したから
・働くことに疑問を持ったから
・やりたいことが見つからないから
・働いたら負けだと思ったから
・自分に合った就職先が見つからないから

このような理由でフリーターをしていることは、フリーターの期間が長くなれば
取り返しがつかなくなっていきます。

多くの人が「楽をしてお金を稼げたら良いのに」と思うものですが、
現実はそんなに甘くない事を知っています。
だから生活するために、家族を養うために、または自分の夢を実現するために、
就職して収入を得ることを選択しているのです。

「人生設計を見誤るな」ということが大事

・就職活動に失敗したから
 →就職活動は1回きりのものではなく、いつでも就職の窓口は開かれています。
  就職で嫌な思いをしても、立ち直るのにそんなに時間はかからないでしょう。
  何度失敗しても、リトライする権利は持っています。

・働くことに疑問を持ったから
 →働くことに疑問を持つことは何ら問題ではありませんが、疑問を持ったからと言って
  働かなくて良いわけではありません。
  働くことによって収入を得る、生活をしていくという生きるために必要な事なのです。
  働かなくても大金があって生きていくのに苦労しないほど裕福ならば別ですが、
  一般的には働くことで生計を立てていくことになります。
  自分が感じた疑問を解決するには、働くことでしか見出すことはできないでしょう。

・やりたいことが見つからないから
 →全ての人が「やりたいこと」を見つけて就職しているわけではありません。
  むしろ「やりたいこと」が曖昧なままで就職し、結果的に自分のやりたいことを
  見つけるキッカケになった人の方が多いでしょう。
  やりたいことが見つからないから、という理由でフリーターをするならば
  日本で働いている人の大半はフリーターになってしまいます。

・働いたら負けだと思ったから
 →親が生活保障してくれるから働かなくても当面は生きていける。
  働くなんてこき使われるだけで楽しくないし「働いたら負けだと思った」という人もいますが、
  働いたら負けではなく、意欲的でないままに働くことは問題だと思いましょう。
  意欲的になれば、どんなことからでも得るものはあります。
  働いたら負けなどというのは、言い訳にもなりません。
  逆に「働くことすらできないのは愚の骨頂」と言われてしまえば、言いかえす言葉もないでしょう。

・自分に合った就職先が見つからないから
 →何でも自分に合ったものが与えられると思っていたら大間違いです。
  学生ならばお金を払って様々な保障を受けられる立場ですが、社会人になるということは
  自分で自分の安全を保障しなければなりません。
  自分に合った就職先が見つからないのは、見つけられなかっただけであり
  存在しないわけではありません。
  それと多くの人は「この会社が自分に合っている」と感じているとは限りません。

フリーターであることを正当化しない

人生設計を見誤ってしまうと、フリーターであることを正当化しようとします。
しかし正当化できているとは言い難いものばかりなのは、本人が一番よくわかっていることでしょう。
付け加えれば「正当化」することに何の意味もないことも事実です。

フリーターであることは現実であり、曲げられない事実なわけですから
それを正当化したところでフリーターから抜け出させるわけではありません。

人生設計を見誤らないということは、フリーターであることを正当化せずに現実を直視して
何ができるかを自分で考えることです。
フリーターでいいんだ!ということを考えることは、それと真逆の行動です!