IT転職に成功するためのはずせない準備10選

1.あなたのIT転職はキャリアアップ?それともキャリアダウン?

ITエンジニアの転職は、経験者がする「転社」と未経験から飛び込む「転身」の2種類があります。

転社というのは珍しいものではありません。人材派遣会社でも中途採用者は広く求められていますし転職でキャリアアップというのも良く聞く文言ですね。しかし、実際に転職でキャリアアップするというのはなかなか難易度が高いのです。

昨今の面接では、転職理由が「キャリアアップのため」と答えてしまうと印象が悪くなる場合が多いです。面接官からみれば「自分の会社を利用してキャリアアップするのか?」と思われるのです。会社とは給料に見合った価値をあなたが提供する場です。転職を利用してキャリアアップするのではなく、今の会社でキャリアアップ、スキルアップをしてから転職し、入社後は、即、価値を提供するという姿勢が必要になります。

ITバブルの時代であれば、どの会社も技術者が不足でした。必死になってエンジニアを獲得しようと、良い条件を提示しました。ヘッドハンティングと称して転職を煽るケースもあったほどです。しかも数多くの会社を渡り歩いたことがエンジニアの能力だという風潮もあったのです。

ところが、そうした時代はすでに終了しました。現在では短期間のうちに転職を繰り返すという職歴は忍耐力がない人、飽きっぽい人と判断されます。さまざまな顧客を渡り歩いたのが実績になるのはフリーの人材だけです。一定の契約期間が過ぎたあとは、さまざまな顧客を渡り歩いたというのが実績になります。一般のSEが転職を繰り返しながらキャリアアップを図るというのは既に現実的な話とは言えません。転職の回数が多くなればなるほど、書類選考で不利になってしまうのです。

近年、これまで転職を繰り返してきたエンジニアもITベンダからWEB系、ユーザ系へと流動しています。しかしその業界の繁栄もいつまで続くかは分かりません。転職でキャリアアップすることが本当にできるのか、あなたが今検討しているIT求人で本当に今より恵まれた労働環境を得ることができるのか、十分に検討する必要があります。

2.IT・WEB業界で転職が成功するかどうかはあなたの動機次第

転身でも転社でも、転職に必要なのは動機です。転職をするということは、なんらかのネガティブな理由が必ず一つはあるはずです。何の不満もなく、楽しく、満足して働いている時に転職を考える人はいません。

  • 頑張っても評価してもらえない。
  • セクハラを繰り返す嫌な上司がいる。
  • 残業時間があまりにも長すぎる。
  • 労働に対して給与が安すぎる。
  • 私が本当にやりたいことはこんなことではない。
  • 仕事内容に魅力を感じない。

何かしらの不満を抱えているから転職するのです。そのことは面接官もよくわかっています。

しかし、こうした個人的な不満というのは合理性がありません。もしネガティブな理由だけで転職するというなら考え直してください。転職した先で、同じような不満は必ずあります。そのたびに、職場を変えるのでしょうか?

採用する会社も、転職エージェントも、採用する時には良い文句を並べるものです。あなたが応募しようとしているそのIT企業はなぜ人員を募集しているのでしょうか?もしかして、人間関係がギスギスしてSEが辞めてしまったから募集しているのかもしれません。社内で誰もやりたがらないプロジェクトがあり、欠員が出たから募集しているのかもしれません。どんな事情で人材を募集しているのかはわかりません。転職したことで、現在あなたが抱えている不満が解消される保証はないのです。

勿論、セクハラやサービス残業など許してはいけないこともあります。しかし仕事に魅力がないというのは、そのまま頑張って自分で活路を開くこともできるでしょうし、給与が安いのも、その職場で頑張って昇進することで解消できるかもしれません。

不満が理由で転職をしてしまうと新しい職場で不満が出たときにもまた転職を考えるようになります。つまり逃げ癖がついてしまうのです。

あなたの転職は「逃げ」でしょうか?「攻め」でしょうか?もう一度よく考えてみてください。

3.転職せずに今の会社に残ることで開く道は本当にないのか?

会社に不満があるとき、転職が頭をよぎるのは誰でもそうです。しかし不満があるからと、そのたびに転職をすることはできません。どんなに技術と経験を持った人でも、新しい職場に移れば人間関係はリセットされますし新しく覚えなくてはいけない技術もあるはずです。マイナスからのスタートになってしまうというのは否めません。

もし、今の会社で異動などによって挑戦する機会があるのであれば転職するよりも現職で希望を実現できる手段を模索したほうが良いこともあります。異動できる可能性があるのであれば、まずは打診してみるのが良いでしょう。

勿論、人材が充分に足りている、スキルが足りないなどの理由で異動できないこともあるでしょう。自分の能力を冷静に判断できるのは、自分よりも他人です。異動がかなわないのは勉強が足りないということもあるでしょう。

働く側からすれば、異動さえすれば、次の技術を学べると考えるかもしれませんが雇う側からすれば、すぐに使える人材を使いたいと考えるのが効率的で合理的です。

SEからコンサルタントの職種を希望するならSEの時代から積極的に顧客に提案を出していく、ITストラジテストの資格を取得するなどあなたの実力を示していく必要があるでしょう。

もし異動が叶いそうにないのであれば、転職という手段になりますが転職先ですぐに実力を発揮できるわけではありません。新しい領域にチャレンジするためには明確なビジョンが必要です。

なぜ新しいことにチャレンジしたいのか。どうすれば自分の実力を発揮できるのか。給与が低くなる、拘束時間が長くなるなどの待遇が悪くなったとしても必死で取り組みたいという姿勢が重要なのです。

4.転職に成功したITエンジニアに共通する3つのポイントとは?

IT転職を成功させるために必要なのが3つのポイントです。

  1. やりたいこと、将来のヴィジョンが明確であること。
  2. 今の職場では、どうしてもやりたいことが達成できそうにないこと。
  3. 転職の理由は給与、待遇、人間関係の不満が原因ではないこと。

例えばITエンジニアとして作り上げたいものがあるにも関わらず自社ではどうしてもその事業を取り扱うことができない。新たに事業展開をすることができない。自分で領域を開拓するためには、会社のバックアップが欠かせない。

既にその目標を達成するための、ビジョンがあり、実力もあるがどうしても今の職場では達成することができない。こうした状況にあることが転職を成功させる鍵となるのです。

これらが非常に重要になるため、これを押さえていない人は転職先が見つかったとしても失敗してしまいます。沢山応募して面接を受けているのに採用されない人の典型は、これらのポイントを押さえていないからです。

転職は逃げるためのものではありません、前向きな姿勢が重要なのです。そういった考え方を基本としてアピールし、応募先の会社でどのような活躍ができるのか自分を採用すればどのようなメリットがあるのかを理論的に説明し採用担当者の首を縦に振らせることが出来るかが勝負となります。採用する側も必死になって人材を探していることを知りましょう、そうやって考えれば比較的楽に自分をアピールすることが出来ると思います。

5.未経験からIT・WEB業界への転職は20代後半までが限界

未経験の人材というのは、技術・知識的スキルの面では新卒と同じです。新卒の場合には技術も知識も圧倒的に足りていないのが前提ですから採用してから「育てよう」という意識で会社側も雇います。

素人に技術と知識を身に着けさせるには時間も予算も手間もかかります。それでも会社特有の技術などを身に付けさせるには何もないまっさらな状態の人材が理想です。何もないからこそ、吸収率が高く、その企業のカラーを受け継ぐことができるのです。

しかし、新卒者が希望するのは、誰もが知っているような大手IT企業です。知名度があるブランド企業を志望する人が多いのです。そこで、中堅程度の会社であれば、既卒1~2年目の第二新卒を中心に新卒扱いとして採用するのです。

未経験の人が、ITエンジニアを目指す場合には第二新卒と同じ枠ですから、できるだけ若いほうが望ましいです。新卒の補完のためのものですから、年齢的に高くなってしまい新たな技術を学ぶのが難しくなった年齢では厳しいのです。遅くても20代後半が限界といったところです。

勿論、なぜ未経験の業種からITエンジニアを目指すことになったのか?ここに論理性と整合性が必要になります。

  • なぜ、ITエンジニアになりたいのか?
  • ITエンジニアになって何がしたいのか?

人生設計も含めて考える必要があります。ただやってみたかった、というのは理由になりませんし、失敗する可能性が高くなりますので、考えを整理しておきましょう。

6.企業が経験者を採用する場合、即戦力のみが対象となる

会社が経験者を雇うメリットは、すぐに使える人材で教育の必要がないというのがポイントです。「育てる」コストを必要とせず、すぐに高い技術力と知識で第一線で活躍してくれることを望みます。したがって、「前職でできなかったことを達成したい」、「スキルアップしたい」という理由では、転職活動が厳しくなるという現実があります。あなたのために会社はあるわけではないからです。

会社は即戦力が欲しいわけですから、やったことないことへのチャレンジというのは即戦力にはつながりません、教育を受けるための場所ではないのです。例えば、SEがコンサルタントを目指したいと言ってもやったことない業務に対しては未経験ですから、雇う側にもリスクが生じます。SEに関する技術を持っているのは確かですが、コンサルタントに対する経験はないからです。

会社は経験者を求めています。逆に転職希望者はキャリアアップを求めています。そこに齟齬が生じるのです。ですから多少経験が不足しているが、すでに勉強を始めているとか、資格取得をしている等未経験の技術であっても自分は対応できる人材だ、というアピールをしなくてはいけません。

明確なビジョンがあり、視点が高く向上思考にあることをアピールできればポテンシャルの高い人材であると評価してもらうことができて、転職を成功させることができるでしょう。自分がやりたいことではなく、会社に入って自分が活躍できる場所をアピールすればいいのです。的外れなアピールや意欲というのは、どれだけ素晴らしい内容でも即、不採用となります。

7.ライバルとの違いを見せつけろ!IT業界で今もっとも求められている人材とは?

今のITエンジニアに求められる能力はどんなものでしょうか?これは昨今のIT業界の技術に対応できる人物ということになります。つまり、仮想化インフラ構築、クラウド対応、ビッグデータの活用ということになります。

新規の開発にはできるだけお金をかけたくない。そしてできるだけ確実に企業に価値をもたらして欲しい。このため、人材の確保についても、企業に価値を与えられる人に厳選する傾向にあります。仮想化インフラ構築やクラウド、ビッグデータというのはニーズの高まりに対して使いこなせる人材が少ないということもあり、企業が欲しがる人材と言えるでしょう。

この領域で活躍できることをアピールしたいのであれば技術や知識に加えて営業力や統計学にかんする知識があることをアピールするのが有効です。

ITエンジニアとして転職する場合、アピールポイントは「大きなプロジェクトに参画した」、「最先端の技術を使った」というところを上げる人が多いです。勿論、それはとても立派な経歴であることには変わりはないのですが、他の応募者も同じような経歴を持って履歴書に記載しているのです。

とても珍しい技術を持っているというのであれば話は違いますがプロジェクトに参加した、何かに詳しいというのは、それほど大きなアピール材料にならず他の応募者と似たり寄ったりになってしまいます。

だからこそヒューマンスキルの高さは武器になります。技術領域以外に深い造詣があったり、人当たりが良いというのが他の人との差になるのです。

8.IT転職者にはマネジメント能力、ヒューマンスキルが求められる

IT業界で、「今」足りないと言われているのがプロジェクトマネージャです。人材的な量が足りないという意味ではなく、人材の質的な意味で足りていないのです。

プロジェクトマネージャはプロジェクトを遂行するためにチーム全体をコントロールする役割を果たします。個人の力を見ぬき、適材適所で必要な仕事を配分し最大限の力を発揮させてプロジェクトを成功に導くのが仕事です。

かつては年単位の大規模なプロジェクトが多い傾向にありましたが近年では数カ月以内という短期間・低予算のプロジェクトが増えています。以前は多少許容されていたオーバーランや赤字も許されません。

決められた期日までに、ユーザが求めるものを、できるだけ低コストで作り上げる。このためにはメンバがきちんと役割を果たしているか監視する役割も必要ですし、その時々で叱咤激励をし、尻を叩く必要もあります。メンバの士気が低下して作業が中だるみしてしまわないようにモチベーションを維持するよう働きかけなければいけません。メンバに寄り添い、悩み相談を受け、協力を取り付けなくてはいけません。

ITエンジニアとして技術力の高い人は山のようにいます。知識や技術は、働きながら学んでいくことができるものだからです。しかしこうしたマネジメント能力、コミュニケーション能力というものはなかなか簡単に身に付けることができるものではありません。元々持っているポテンシャルが、それぞれ違うからです。だからこそ、ヒューマンスキルの高いITエンジニアが必要とされているのです。

当然、システムインテグレータ出身であるとか分野が違う人であっても積極的に採用される傾向にあります。これからのIT業界ではサービス志向がより求められています。ユーザのニーズを分析し理解し、企画提案することができるか?技術面ではかなり成熟を迎えたIT業界だからこそサービス志向が高い人材、リーダーとなれる人材はどこでも必要とされるのです。

9.転職エージェントを最大限に活用する

「オレは転職する!」そう決心したときに、転職エージェントを利用する

転職をすると決めた場合、利用するのが転職エージェントです。ITエンジニアの場合、ハローワークで転職をするという人は少ないです。転職エージェントを利用して、自分の実績や能力を判断してもらいそれに見合った仕事を紹介・斡旋してもらうというのが一般的です。

転職エージェントはあなたが転職することで、転職先の企業から謝礼を受けます。このため利用は無料で行えるのがほとんどです。しかし転職を成功させることで利益がでるのですから基本的には転職する決意が決まってから利用するサービスです。転職しようか迷っている曖昧な段階で利用するのはおすすめできません。

人生相談の相手ではないのですから「転職したほうがいいですか?」と相談を持ちかけるのはお門違いです。転職するかどうかの判断は自分でするようにして下さい。

今後自分がユーザ系IT企業を希望するのか、ITベンダに進みたいのか?どんな職種を希望するのか、どんな条件を希望するのかなどきちんと考えておきましょう。遠慮する必要はありません。明確な転職の意志と、明確な転職への希望を転職エージェントに伝えることで転職後のミスマッチを防ぐことができます。

キャリアコンサルタントは実績のない人間を、キャリア採用枠に送り込むことはありません。それはキャリアコンサルタント側も「使えない人間を送ってきた」という低評価に繫がってしまうのでいい加減な仕事はできないということでもあります。転職エージェントを利用したからと言って、すぐに希望の職種に就けるわけではないので自分自身の努力が重要になります。

転職エージェントを利用するメリット

転職エージェントを利用するメリットは、キャリアコンサルタントの第三者の目を介して自分の能力を客観的に判断し、自分のスキルに合った企業を選ぶことができるということです。職務経歴書の作成などにも意見を貰えるため、書類選考や一時面接で不合格になるのが比較的少ないという点です。キャリアコンサルタントが職務経歴書や面接対策が一定の水準になるまでアドバイスしてくれるので、それをクリアするまでは応募に進むことができません。

自分で転職活動をする場合には、求人広告を見て応募しますが自分一人では客観的に自分の実力を判断することができません。つい高望みをしてしまったりで、書類選考や一次選考で不合格になってしまう可能性が高いのです。

転職エージェントを利用するときには、自分の実力や実績に合った企業が紹介されるので効率よく転職先を探すことができます。実際にITエンジニアの転職はキャリアコンサルタントを通すほうが成功率が高くなりますから、どんどん活用するようにしてみましょう。

ちょっと気になるかも?という企業があれば遠慮せずにどんどん応募しましょう。コンサルタントは紹介するのが仕事ですし、仮に面接してダメだったとしてもそれも経験のうちだと思えばいいのです。何がダメだったのか、そういったところまでコンサルタントは指摘してくれます。無料で使えるサービスは最大限活用して、転職を成功させてください。

10.経験者のIT転職。面接で必ず聞かれること

面接で必ず聞かれる質問については、事前にしっかり準備をしておきましょう。

退職理由「以前勤めていた会社を辞める理由はなんですか?」

現在勤めている会社を湯編める理由、以前勤めていた会社を辞める理由はなんですか?という質問は中途採用の場合必ず聞かれる定番の質問です。転職を成功させるためには「動機」が必要です。ネガティブな理由がなければ会社を辞める必要はないわけですがそれを前面に出してしまうと印象が悪くなってしまいます。必ずやりたいことがあるため、それを実現するために退職したという動機を伝えましょう。もちろん「必ずやりたいことが」応募先の企業で実現できる理由もしっかり考えておく必要があります。

志望動機「当社を希望したのはなぜですか?」

当社を希望したのはなぜですか?という志望動機は必ず聞かれます。退職理由と絡めて、その実現をするためには応募企業でなければできないというアピールをしなければいけません。プロフェッショナルとして活躍するためには、この転職が双方にとってメリットのあることだとアピールしなければいけません。

注意すべきことは、独りよがりの回答にならないことです。「新しいことに挑戦したい」、「自分の可能性を御社で試したい」などは、言葉の響きはよいですが、採用側からすれば魅力的な人材には思えません。あなたがどれだけの価値を提供できる人間なのか?これをあなたがやりたいこととを関連付けてアピールする必要があります。

退職理由と志望動機、これは転職活動のセットです。履歴書にも書くことではありますが、論理性と整合性が大事です。何度も練習して、スムーズに話せるようにしておきましょう。

本当はネガティブな理由で退職したとしても、絶対に正直に話してはいけません。そのあたりをどのように上手に、理論が破綻せずに説明してくるかも、採用担当者は見ているのです。何かしら問題があるから辞めたことは、面接する側も重々承知の上なのです。何でもバカ正直に話せば相手が理解してくれるという考えは間違っています。

今までの仕事内容「今までどんな業務を経験しましたか?」

今まで経験した仕事の経験、実績も必ず聞かれる質問の一つです。中途採用の場合には、「育てる」コストをかけずに即戦力のあるITエンジニアを補充することです。つまり即戦力としてすぐに現場で活躍することができるのか?成果を出すことができるのか?というのを判断するのが目的です。

今までの業務に関して、きちんと説明できるのはもちろんのことその結果、成果がどうなったのかということを語らなくてはいけません。自分を採用すれば、転職先でどんなメリットがあるのかということを話せるように準備しておきましょう。

顧客業界の問題「当社を取り巻くIT・WEB業界にはどんな問題・課題があるとお考えですか?」

この質問をすれば、あなたが「付け焼刃のインスタント転職希望者」なのか「転職を成功させるために入念に準備をしてきたのか」が一発でわかります。つまり、転職への熱意を計る質問です。

希望する転職先業界の問題について聞かれるのも良くある質問です。ITエンジニアである以上、技術があるのは当たり前です。転職先業界について興味があり、しっかり勉強していれば顧客業界の抱えている問題も把握できているはずでしょう。それについて自分の考えを分かりやすく説明できるかどうかが見られます。コミュニケーション能力には問題はないか、情報収集や収集力、新しい技術などに対する感度は十分かなどが見られます。

顧客業界で起きた問題、事件にはシステムの問題がある場合もありますし、社会問題などが原因になっていることもあるでしょう。マスコミの報道などもきちんと把握しておく必要があります。これらについては面接対策ということもありますが普段からIT関連の問題に関してはアンテナを張っておく必要があるでしょう。

入社可能時期「いつごろ入社が可能ですか?」

面接で必ず聞かれるのが入社可能時期です。すでに前の会社を退社している場合には、すぐにでも勤務可能だと思いますが在職中に転職活動をしている場合には、今の会社の都合や引継ぎなどがありますから来週からすぐに勤務というわけにはいきません。

まだ今の会社に退社の意図を伝えていない場合には「これから職場に退社を申し出ます。入社可能日については調整させてください」と前置きをした上で、2ヶ月後からなど大体の目途を伝えてください。

未定というのは良くありません。計画性がない性格、無責任と判断されてしまう可能性があるからです。一般的にスムーズに次の会社に移るためには退職交渉、引き継ぎ、有給休暇の消化などで2ケ月は必要です。採用企業もそのことは分かっているはずですから2ヶ月程度では不利になることはありません。

ただ、いたずらに先すぎる日程にするのは良くありません。欠員補充だった場合には、入社期間が先になりすぎてしまうと対象外になる可能性があります。

また3ヶ月を超えると会社の採用ニーズや事業計画が変わることもありますから2ヶ月より先になってしまう場合には念のため「〇ヶ月後からを想定していますが問題ありませんか?」と確認すると良いでしょう。出来ればなるべく早い方が良いです、ニーズにマッチしないとなるとスキルや人物が優れていても不採用になることがあります。特にIT業界は案件という生ものを扱う業界だからです。

ITエンジニアが転職する理由

キャリアアンカーという言葉をご存知でしょうか。その意味は「仕事に対して何を求めるか」というものです。職種に関わらずこのキャリアアンカーと現実とのギャップが大きくなると、転職を考えるきっかけとなります。

とくにIT業界は、業務が複雑多岐に渡り、長期間にわたるプロジェクトも多いため、「自分のやりたいことができない」、「毎日同じ作業の繰り返し」などの不満が起こりやすい業界です。

その結果、「このままではITエンジニアとしての能力が身につかないのではないか」との焦りが生まれ、転職活動を始めることが多いようです。

他にも、納期に追われ、会社によっては深夜サービス残業・休日出勤などのブラックな一面もあり、健康問題(特にうつ病)や労働時間に見合わない安い給料なども転職理由の上位を占めています。

ITエンジニアの転職理由(キャリアアンカー)を8つ紹介します。

1.大きな仕事を成功させたい

大きなシステムを構築することは、非常に難しいことです。業務知識はもちろん、様々なスキルが必要になります。それを成功させたときの充実感、達成感は計り知れないものがあるでしょう。

2.様々な業種と関わりを持ちたい

IT業界は様々な業種へのシステム導入が行われます。顧客の業務を理解し、そのシステムを構築していく過程においては色んな人との関係性を持つことになり、自分の見聞を広めるという目的を達成することが出来ます。

3.新しい技術にチャレンジしスキルアップしたい

常に新しい技術を理解し、修得し、仕事に活かす必要があります。新しい技術にチャレンジしたい人にとっては、これ以上ない業界です。

4.具現化する喜びを味わいたい

何もないところからシステムを構築していき、顧客が求めるものを作り上げること、システム構築はまさにモノづくりです。何かを具現化することの喜びは、システム開発でのやりがいの一つと言えます。

5.自分の成長を実感したい

日々勉強することが求められるIT業界では、自分にできることをやれば目に見えて出来ることが増えていくので自分の成長を実感しやすい仕事です。

6.自分の可能性を追求したい

IT業界では職種によってキャリアパスがあるので、自分の可能性を追求するには最適な職種です。

7.人と協力して仕事がしたい

黙々とパソコンに向かって仕事をしているイメージがありますが、IT業界にとって他のメンバーとの協力は欠かせません。人と協力して仕事がしたい人の願望も満たすことが出来ます。

8.心身ともに健康な状態で仕事がしたい

他の業種では当たり前のことですらIT業界では実現が難しいのが現実です。しかし、IT業界でも会社として社員の健康状態を把握し、必要なサポート体制を保有する会社はたくさんあります。

めまぐるしく変化するIT業界に対応できるかが転職成功の分かれ目

IT業界では大きなパラダイムシフトが起きています。これまでの常識、価値観が大きく変化しているのです。

例えば、ビッグデータ、クラウドなどは今までになかった新たな技術分野です。今まではシステムは作るもの、所有するものだったのが利用するものに転換しています。このためITエンジニアはシステムを作る作業から、サービスを提供する側へと業務が変わっています。

ただ、現在の情報システムが抱えているのが、既存のシステムが足かせになっているということです。システムは単独で成り立っているのではありません。様々なものが連携して複雑な組み合わせで動いているのですから簡単に変更できない部分が大きいのです。

これが、他の業務に携わっている人からすると柔軟性がない。ITシステムに要望を出してもなかなか動いてくれないと見えてしまうのです。

ITシステムは企業に効率と正確さをもたらしました。今やITがなければ企業活動は成立しないものが多くなっています。会計からメールなどのやり取り、顧客情報の管理。ITなしでは業務が成り立ちません。

一方でシステムの複雑化も問題になっています。システムを保守するためにコストが増加しているのです。実際企業のITに占めるコストの7割が既存システムの保守や修理、メンテナンスに使われているという状況です。

複雑化してしまったシステムは担当エンジニア以外にそのしくみを十分に理解できません。こうした状況からシステムが複雑化し、見えなくなってしまっているのです。

ITエンジニアが生き残るためには、既存のシステムを熟知しているだけではなく新たなサービスを創造していける能力がなければいけません。既存のシステムの複雑さを見えるようにし、多くの人が簡単に管理できるようにする。こうしたことも求められています。ぜひITエンジニアを目指すなら野心を持ってほしいです。厳しいIT業界を生き抜くためには情熱と未来へのビジョンが必要だからです。