若手ITエンジニアがすべきこと。ITスペシャリストを目指す道はひとつではない

ジュニアエンジニアからITスペシャリストへの道を目指すには

ITエンジニアになってから、最初の5年はジュニアエンジニアと呼ばれる期間です。リーダーの指示に従いながら実務を担当します。比較的簡単なプログラムの作成や、調べ物、ドキュメントの翻訳などが作業の中心です。

同時に顧客の業務、社内の仕組みなど少しずつ学び、専門分野への知識を深く掘り下げていきましょう。この時、ただ言われたことをこなすことだけを考えていては、伸びません。先輩やリーダーの仕事ぶりを見ながら、効率的に業務を行う術を盗んだり、自分ならどういうアプローチをするかなどを考える癖をつけましょう。

もっとこうしたほうが良いものができるのに、と気付くようになったとき、今度は自分がリーダーになる時期になります。周囲からも仕事ぶりが認められるようになりますからプロジェクトのリーダーを任されるようになるでしょう。これが大体5年目以降くらいでしょう。

最初に任されるプロジェクトは小さいものです。部下も1人か2人しかいないかもしれません。実際にリーダーになって指示を出してみると、思った通りに部下が動いてくれなかったり、指示が伝わらなかったりということでイライラしたり落ち込むこともあるでしょう。しかし、この時期に失敗も成功も含めてどれだけ多くのことを経験できるかが、後のキャリアアップに大きく影響します。

実務について7年目以降になると、新たな世界にチャレンジする時期がやってきます。というのも情報処理技術者試験の高度試験やその他の資格試験の受験資格ができるころだからです。必ずしも資格取得が必要というわけではありませんが、やはりキャリアアップを考えて行くのであれば資格試験への挑戦は必要です。

高度資格を取得し、更に数年実績を積めばシニアエンジニアと呼ばれる時期になります。比較的大きな案件や複雑な案件、会社にとって重要な顧客を任されるようになります。また顧客の開拓や後進の育成という業務も新たに加わってくるでしょう。

部下の数も増えますから、管理職としての研修を受ける必要も出てくるかもしれません。仕事が面白く、視野が開けて俯瞰的に物事を見られるようになります。ここまできたら、自分が携わった技術分野の会合で発表をしたり、関連する学会の論文を提出ということも考えなくてはいけません。

その後に進めるかは、あなたの頑張り次第ですが、更に専門分野や特定業界の知識を身に付ければスペシャリストになることができます。自分の担当する専門領域と他の組み合わせを行うことで、新たなビジネスやサービスを産み出すことも求められるでしょう。当然のことながら、コミュニケーションは英語が必須です。早いうちから勉強しておくと有利ですね。

他業種からでもITスペシャリストを目指せる

IT業界には他業種から転職してくる人も多くいます。金融、流通、製造などの業種で得た経験をベースにし、それにITの知識と技術を加えることでキャリアアップを目指します。

当然、今までの業界でキャリアアップできるに越したことはないですが、IT業界へ転職するのは闇雲ではなくきっかけがあります。IT業界はシステムを構築することが第1の目的となりますが、そのシステムを構築するためにはある程度その業種の知識が必要になります。つまり様々な業種へシステム導入する際に、武器になるのが業務知識なのです。

他業種から転職するということは、その業務知識を武器にすることがIT業界で成功するために必要です。業務知識があれば顧客と要件定義をする際に有利に働きますから、そのシステムについてのプロフェッショナルになるわけです。

最初の数年は実務を担当するレベルになると思いますが、数年もすれば保守作業をはじめとする二次開発などの主力メンバーとなり、チームリーダーなどの役割を果たすことが出来るようになります。当然、そのベースにはIT業界の仕事の進め方や、専門的な用語などを熟知しておかなければなりません。

他業種からの転職については、様々なキャリアパスがありますので転職を考えている人はIT業界へ転職して成功している人の話を聞いたり、自分の会社に転職してきた人のきっかけなどを聞いてみると良い参考になります。逆に何も考えずに何となくカッコイイからという理由でIT業界を転職先に選んでしまうと絶対に成功しないと言えます。

職種の配置換えはスキルアップのチャンス

企業は組織内において要員バランスを取ることがあります。要員バランスとは様々な職種を経験させることで社員全体のキャリアアップに繋げるのが目的です。

大きな会社になれば部門毎に職種が違っているのは当たり前です。そういった会社に在籍していれば、自分の意志で職種を変えることも希望すれば可能なケースが多くあります。

IT業界は技術の進歩が速いのが最大の特徴です。例えばパソコンの新しいOSが登場すれば社内のパソコンは随時買い替えが進みます。しかし買い替えるためには、社内システムが新しいOSに対応しなければ会社の業務が停滞して大損害を引き起こしてしまいます。

そこで新しいOSで社内システムが正常に動作するかどうかを、情報部門でテストすることになります。それらは専門的な知識が必要になりますが、新技術なだけに誰もが初めての経験となります。そこで新技術の要員として別部門からシフトさせるのです。

まとめるとエンジニアとしてのコアスキルは5年前後かけて修得しますが、プログラミングはもちろん設計、テストなどの段階を経てシステム開発工程のすべてを極めることになります。ですから、新しい技術には積極的にチャレンジすることが、IT業界における特性であり資質と言えます。専門性だけでなく環境に適応することで自分に最適なキャリアパスを形成することが出来るのです。